妖精の散歩道

魔女と呼ばれたこびとの日記。ハーブとアートと猫、ときどき魔法

自分で自分を祓う

疲れてもないのに
寝違えたわけでもないのに

突然
肩や首や後頭部が
痛くなる事って
ないですか?

私は
場所や人の念を
受けやすい体質らしく

わけもなく
急に怒り出したり
機嫌が悪くなる事が
あるそうです。

この頃やっと
自分で気がつく事が
できるようになりました。

車で
長距離の移動をしていると
わかりやすいくらいに
よく現れます。

高速で次々と
土地が変わって行くので
その地にある色んな念を
ころころと
拾ってしまうようです。

後から調べると
災害でたくさんの方が
亡くなった土地だったり
特に何も
わからない時もありますが。

私の祓い方法は
痛いなと気づいたら
呼吸を小刻みに
ふっふっと吐きながら
肩や背中を平手で叩いたり
首を何度もなで払ったり

気やイメージで
出て行けと
吹き飛ばしたり。

一人で難しい時は
強いエネルギーを持った人に
手伝ってもらう
事もあります。

声を出せる場所なら
あーーーっと
大きな声を出すのも
とても有効です。

先に良からぬ気配を
感じる事ができた時には
首の後ろ
盆の窪という場所を
手で覆って守ります。

受けないように
しておくのが一番ですが
受けてしまった時の
対処法でした。

縄文柴犬の子に癒される
今日このごろ。

まだらのマドモアゼル

うちにはもう一人
レディがおります

珍しい色柄の子

赤ちゃんの時に
捨てられて
保健所の一歩手前で
うちの子になりました

臆病なのに
あちこち
ちょろちょろ

食いしん坊で
おねだり上手

甘えん坊のくせに
触られるのは嫌い

だっこしたり
なでなですると

怒って
座布団に横になり
地団駄をふむのです

かと思えば
他の子をなでていると
やきもち妬いて
猫パンチしてきます

心細げに鳴いてた
弱々しい子が
今では一番横柄に

みなさん
ソファーの背もたれが
お気に入り

オートマティックダイエット

好きなものを
好きなだけ

体はちゃんと
知っている

必要なもの
そうでないもの

体の声に
よーく
耳をすませたら

本当に好きなものが
わかるようになる

本当に必要な量が
わかるようになる

脳の声には
だまされないで

美しく彩られた
手軽で魅惑的な
食べ物たち

あの手この手の
誘惑と
虚構のおいしさ

お金になる
まやかしのご馳走

でも
たまには
だまされてもいい

それが
本当に幸せなら

思いっきり楽しんで
しっかりと味わってね


あれもだめ
これもだめ

大好きだけど
太るから
やめなくちゃ

好きじゃないけど
健康のために
食べなくちゃ

今日は作るの
しんどいけど
インスタントは
避けなくちゃ

理性と知性は
素晴らしい賜り物

だけど
敵は少ない方がいい

あれもいい
これもいい

それが
本当に幸せなら

どっちだって
なんだっていい

自分の心が喜べば
体も美しく 元気になる

元気な体の声に従えば
自分にとって
ちょうどいい
体になってくれる

世の理想とは関係ない
自分だけの大きさと形

子どもの声は 体の声

よく食べる子 食べない子
よく食べる時 食べない時

子どもの時は
みんな知ってるのに
大人になったら忘れてしまう

だけど
こんな時は 気をつけて

食べても 食べても
まだ食べたい

何も食べてないのに
食べられない

つい同じものばかり
食べてしまう

体が
大きくなりすぎたり
小さくなりすぎたり

それは
心の危険信号
心のお腹が空いている

そんな時は
脳や体の声よりも
心の声を聴きましょう

たとえば
美しい花 美しい音で

たとえば
人と一緒にいることで

たとえば
一人になることで

心の栄養 とりましょう


ところで
私の食事は
一日一回 夜遅く
お腹いっぱいまで食べる
多くて二回と
おやつくらい

朝はまだ
体が休んでるから
食べるとお腹が重くなる

だけど
お腹が空いてれば
何時でも 何度でも

寝る直前だって
かまわない

ご年配には叱られるし
お医者さんは怪訝な顔

だけど
太りも痩せもしない
かれこれ十数年の業

ちょっと
人とは違うけど
私は
これがちょうどいい

体におまかせダイエット

たまに
脳の声にだまされて
ついつい
食べすぎてしまったら

急にお腹がぐるっときて
すぐさま外に
追い出されてしまう

そうやって
体が自分で
調整してくれるから

ただただ
信じて任せるだけ

体さん
あなたを無視して
ごめんなさい
と謝って反省するだけ

だから私は
大きすぎず
小さすぎない

どっちかというと
ちょっと小さい

体が生きるのに
ちょうどいい大きさの
こびとなのでした

一番やさしい食事療法

なんでも
おいしく
食べられるって

しあわせだなぁ

良いものは
取りこんで

悪いものは
出してくれる

健康な体に感謝

なんでも
おいしく
食べられるって

本当に
しあわせだなぁ

庭のハーブと野草のスープカレー
三つ葉とタンポポとすももを添えて

銀河のカレンダー ✳︎石の箱と木の箱の町✳︎

石の箱の町には
なんでもある
人もたくさんいる

お店も物も
ひしめきあって
ところせましと
並んでる

あれもあるし
これもある

目移りするほど
新しいものが
たーくさん

だけどなんだか
たまにぽつんと
一人ぼっちになったみたい

人はたくさんいるけれど
物はたくさんあるけれど


木の箱の町には
物があんまりない
人もあんまりいない

どこまで行っても
空と山
畑と田んぼの
くりかえし

たまにぽつんと
人がいて
たまにぽつんと
店がある

出かける場所も
見るものも

同じことのくりかえし

新しいものは
なーんにもない

だけどなんだか
一人ぼっちじゃないみたい

人はだあれもいないけど
物はなんにもないけれど


石の箱の中は
電気のあかりに
電気の風がふく
いつもここちよい温度

外は昼も夜も明るくて
どこも見やすく光ってる

あっちからも
こっちからも
聞こえてくる
色とりどりの電気の音

目も耳も大いそがし

石の町の人は
ベルがなったら
起きあがり
ベルがなったら
食べはじめる

えらい人が作った
カレンダーと
時計の数字の中で
生きている

それはとても安心なこと

だけど
もしかして
体の時計はまだ

寝ていたいかもしれないけど
食べたくないかもしれないけど

そんな事を言ってたら
どんどん
みんなに置いてかれる

だからなんだか
一人ぼっちになったみたい

石の町の人は
目に見えない
輪っかの中にいる

大きい輪の人もいれば
小さい輪の人もいる

勝手に人の輪に入ったり
気軽に話しかけては
いけないらしい

話しかけていいのは
制服をきた人

だけど
返ってくるのは
だいたいこう

いらっしゃいませ
かしこまりました
ありがとうございました

同じことのくりかえし

なんだかまるで
人のかたちをした
マシーンみたい

自分の箱にいると
ほっとする
ここは
静かで安全な場所

だけど
やっぱりぽつんと
一人ぼっちになったみたい

となりの箱にも
箱の外にも

人はたくさんいるけれど
物はたくさんあるけれど


木の箱の中は
太陽と月あかり
山から届く風がふく
夏はあつくて寒はさむい

日が昇ると明るくて
日が沈んだらもう真っ暗

木の町では
小さな生き物や
草花たちが
そこら中から
わき出てくる

春がくるとひとりでに

芽が出て
葉が伸び
花咲いて
種がこぼれて
また芽吹く

入れかわり
立ちかわり
色とりどりの花が咲く

鳥の声や
セミの声
カエルの声に
ヒグラシも

あっちからも
こっちからも
聞こえてくる
いのちの歌の大合唱

箱の中でも外でも
おかまいなし
ひっきりなしに歌ってる

だからなんだか
一人ぼっちじゃないみたい

お腹が空いたら
食べはじめ
眠くなったら
床につく

時がきたら
また目ざめ
時がきたら
子をふやす

遠くに行っては
また戻り
旅立っては
また生まれ

同じことのくりかえし

宇宙がつくった
カレンダーと
銀河の時間の中に
生きている

だれも
教えはしないけど
みんな
ちゃんと知っている

宇宙と一緒に生きている

だからいつも
一人ぼっちじゃないみたい

人はだあれもいないけど
物はなんにもないけれど

私はかぐや姫

実は私
かぐや姫だったんです

そんなこと言ったら
おかしいよね

だけど
私のまわりは
不思議な人だらけ

なぜだかみんな
真面目な顔で
こういうの

じゃああなた
月からきたのね
別の星にいたんだね

あなたのおじいさんが
竹林の中で
あなたのこと
探してたみたいよ

そんなことを
言うんです

私は華奢で
こどもサイズの
小さなこびと

だけど
竹におさまる
ほどじゃあない

それが先日
びっくりしたことに

私もかぐや姫だったのよ

そんな事を言う人が
あらわれた

こんな話
わかりあえる人
いるんだね

うれしいのか
おかしいのか

あははと
笑いながら
じわっと
涙が湧いてきた

なつかしくて
うれしくて

そして突然
見えたのは

かぐや姫を迎えにくる
光る雲に乗った人たち

天孫族
という言葉が
浮かんできた

あぁ
あれが
私の一族だったのか

その時
隣にいた女性
もの静かに
聞いていたけれど

別れの際に
見えたのは

真っ白な
ひらひらした服を着て
長い槍をもった
男性の姿

まるで
古事記に出てくる
神様みたい

あぁ
彼女もきっと天孫族
私の一族だったのか

それを
彼女に伝えたら

かぐや姫の話を聞いていて
実は私も涙が出ました

今日は再会の日

なつかしいね
うれしいね
やっと会えたんだね

私の時間

朝4時すぎ
空が白んでくる

鳥たちが
一羽
また一羽と
目をさまし
さえずり始める

人間たちは
まだ夢の中

この時間の
澄んだ音と空気が
とても好き

この時間に
眠り始めるのでなくて
起きられるように
なったらいいのか